「火災保険のつもりが、恋が燃え上がった話」
～それ、補償対象外です！～
今回は、保険相談にありがちな事をフィクション的な物語でお送りします。
こんなこともあるかもよって感じで楽しみながらお読みください。
■ 登場人物
高橋 和樹（34歳）：独身サラリーマン。新築マンション購入をきっかけに保険相談へ。
井上 真理子（31歳）：保険ショップ勤務。説明上手でちょっと毒舌系。
後輩・山口（28歳）：和樹の職場の後輩。ときどき話に出てくる。
■ きっかけは「火災保険」だった
新築マンションの購入が決まり、住宅ローン手続きの中で不動産屋に言われた一言が発端だった。
「火災保険、まだ決めてませんよね？紹介しておきますよ～」
「じゃあ、お願いします…」
こうして、何となく流れで紹介された保険相談窓口に、和樹は足を運ぶことになった。
■ 最初の印象
担当してくれたのが、井上真理子さん。スーツ姿でビシッとしていて、やたら説明が分かりやすい。
ただ、時々口調が鋭くて――ちょっとドキッとする。
「火災保険って言っても、火事だけじゃないんですよ？ ほら、“風災”とか、“水漏れ”とか。“隣人トラブル”も火種になりますからね」
どこか含みのある笑顔に、和樹は一瞬「この人、ただ者じゃないな…」と思った。
■ 相談がヒートアップ（謎の方向に）
和樹が「家具もそこそこ高かったので、補償手厚くしたくて…」と話すと、真理子さんがクスっと笑った。
「なるほど、“金目のモノ”には弱いタイプですね？」
「いえ、そんな…（ていうか、なぜかドキドキする）」
さらに進むと、ペット特約や家財保険の話にもなる。
話しながら、ふと真理子さんがノートPCの画面を閉じてこう言った。
「ところで、和樹さんって…独身ですよね？」
「え？ あ、はい。一応、婚活はしてるんですけど…」
「それなら、**医療保険も見直した方がいいですよ。**婚活で倒れても、誰も支えてくれませんから」
「そこまで言う！？（笑）」
でも不思議と嫌な気はしなかった。
■ まさかの展開（補償外
）
2回目の相談日、保険の内容がほぼ固まり「これで契約しましょうか」となったあと。
和樹がなんとなく言ってしまった。
「ところで真理子さんって、プライベートでは何か…火災（＝燃えるような恋）とか、あったんですか？」
真理子さん、一瞬固まってからニヤリ。
「それ、プライバシー特約つけてない人には話せないです。」
……この人、強すぎる。
■ 後日談：契約後、まさかの再会
無事に保険契約が終わり、すっかり忘れていた数週間後。
和樹は、山口と合コンに参加することに。
「こっちが俺の先輩、で、こっちは……」
「…あれ？ 真理子さん？」
「……あら、和樹さん。“火種”が来ましたね」
まさかの再会である。
この日、誰よりも会話が弾んだのは言うまでもない。
■ 教訓：保険相談は、火災だけじゃ済まないかも？
保険の相談は、思わぬ人間ドラマが生まれることもある。
担当者との相性って、実は保険選び以上に大切。
婚活世代は「保険」も「恋」も、タイミング次第で一気に燃え上がる。
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